COLUMN

人気インスタグラマーに聞く! vol.02
ていねいな暮らしを写真に。
デザイナー/バイヤーのlieeさんにお話を伺いました

2016年7月20日

こんにちは。PHOTO SQUARE編集部です。
フードスタイリングが素敵なインスタグラマーさんにお話を伺う特集のvol.02。

今回のゲストは、デザイナー/バイヤーのlieeさん。ショップカードなどのグラフィックデザイン制作や、自身でセレクトしたものを店頭に立ち、販売するバイヤーのお仕事をされています。

lieeさんの撮る写真は空間の使い方が独特で、まるで洋画のワンシーンのよう。普段の風景も何か「スタイルを持った」ぶれない軸を感じます。一体どのような視点で日々の生活にカメラを向けているのでしょうか。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

Q.01 簡単なプロフィールを教えてください。

毎日の目の前に広がる、いろいろな好きを写真に残したくてInstagramをはじめました。日々歩んでいくひとつひとつの時間を写真に残したくなるような丁寧な暮らしをしたいと思っています。

Q.02 写真を撮り始めたきっかけはなんでしょうか?

1人暮らしを始め、今日はここへお出かけをした、こんな夜ごはんをつくったという自分の記録のようなものでした。

Q.03 1日の内、どのようなタイミングで撮影をされているのでしょうか?

撮影をしてリアルタイムで載せるものもありますが、過去に撮ったものを載せているときもあるので、毎日のように撮影をしているように感じられるのだと思います。
仕事中に乱雑に置かれた雑誌がかっこいいと思ったとか、道を歩いている途中に見つけた小花がとてもかわいかったなど、生活のなかで切り取りたいほんの少しのことを逃さないように撮りためています。
基本的に私はおなじテーブルを撮影したものを何枚も載せることが好きではないので、大体は1枚のみのカットで撮影します。

Q.04 Instagramを始めてなにか変わりましたか?

Instagramは自分がいいね! をした写真と似たものが出てくる機能があるので、自分の好みの写真にたくさん触れることができます。
また、同じことが好きな人、同じことに興味がある人などに巡り会える確率がとても高いと思います。
1日のうちにinstagramを見ている時間はあまりありませんが、見た写真はきっと何かとスパイスになると思います。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

Q.05 いいねやフォロワーが増えたきっかけは何かありますか?

Instagramさんにおすすめユーザーとして選ばれたことです。おすすめユーザーになると、一定期間の間多くの方の目にアカウントが触れることになるようです。

Q.06 閲覧者のリアクションはどのように意識されていますか?

私自身が人見知りなもので、仲良くなるまであまりコメントを残したりできずにいるので、他の方に比べるとコメントも少ない方だと思います。コメントをいただけると、やっぱり嬉しいですよね。

Q.07 写真のアイディアはどこから得ていますか?

雑誌はもちろん、いろんな媒体を日々目にしているので、全てがつながっていると思います。

Q.08 テーブルコーディネートで参考にしているものはありますか?

雑誌であったり、お店であったり、色々なものが参考になります。Instagramで素敵な器に出会ったりもします。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

Q.09 時間がないときのスタイリングでできるひと工夫はありますか?

余白の使い方をいつも気にしています。雰囲気を撮りたいのか、そのものを(お料理であればお料理を、植物であれば植物)撮りたいのかによって変えています。
テーブルスタイリングであれば、カッティングボードや好みのカトラリー、お花を添えるだけで、がらりと印象が変わると思います。
植物がある暮らしは、それだけでなんだか幸せになりますね。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

Q.10 オシャレに見せるコツ、撮影で気をつけることをお聞かせください。

まず、ピントが合っていないと、加工では、なかなかごまかせません。
光の入れ方や自分が好きなスタイリングを持っているとすごく撮影もしやすいと思います。

Q.11 よく使うレンズ、レタッチのアプリなど教えてください。

基本的にInstagramに載せている写真は、すべてiphoneで撮影したものです。
加工する際によく使用しているのがVSCOというアプリです。

Q.12 写真が完成するまでの流れはどのような手順でしょうか?

Instagramはもともと真四角の正方形でしたので、撮影はあらかじめスクエアで。
(今では、縦長も投稿できます)

だいたい決まっている自分の好きなフィルターをかける

赤みが多い感じが苦手なので、赤みを消していく

写真が暗すぎたり明るすぎる場合はいちばん綺麗に見える明度に合わせる

加工の際にすこしぼんやりするので、だいたいはシャープ処理を+1にする

彩度をすこし下げる

保存し、過去の写真と並んだバランスをみて、よければ投稿する。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

Q.13 好きなインスタグラマーさんやカメラマンさんはおられますか?

いつもとっても素敵な色合いと構図が楽しみな@saveursbrocanteさん、ジャカルタでとても可愛くって美味しそうなお菓子をつくっている@surelysomedaykitchenさん、シックだけど温度の感じる写真がいつも楽しみな@chingkaichingkaiさんです。

@saveursbrocanteさん https://www.instagram.com/saveursbrocante/
@surelysomedaykitchenさん https://www.instagram.com/surelysomedaykitchen/
@chingkaichingkaiさん https://www.instagram.com/chingkaichingkai/

Q.14 今後の目標・展開など教えてください

日々に愛情とこだわりを持って暮らすことです。
写真へのスタンスは、いつも変わらず、撮りたいものを撮っていくんじゃないかなあと思います。専門的な知識や技術もないけれど、なんかいい、そんな写真を撮れたらと思います。

Q.15 最後に写真を楽しむためのアドバイスをお願いします!

人の目などを気にせず、自分が撮りたいものを撮って、加工するのであれば自分の好みの写真に仕上げることが1番だと思います。用途にもよると思いますが、仕事として撮影する以外はすべて、自分の《好き》《お気にいり》のものである写真を自由に写してみればいいと思います。

LieEさん(@liee)が投稿した写真

まとめ

お花を添えたり、植物を飾ってみたり、小物の使い方も参考になります。つい撮影することばかりに意識がいきがちですが、全体のバランスや余白について考えてみようと思いました。専門的な知識の吸収や技術を磨くことだけでなく、自分らしさも大切にしていきたいですね。「なんかいい、そんな写真を撮れたらと思います。」というお話が印象的でした。

lieeさん、ありがとうござました!

インタビュアー:PHOTO SQUARE編集部 山本

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